ヘルペスは、1度感染するとウィルスを一生涯体内に保有する事になり、症状が沈静化し自然治癒した様に見えても体内にはウイルスが潜伏感染しており、自然治療では治癒する事は無く免疫力の低下時に増殖し再発を繰り返します。
ヘルペスは、HSV1型~2型、水痘・帯状疱疹ウィルス、エプスタイン・バーウィルス、サイトメガロウィルス、HHV6型~HHV8型の8種類が人間に感染するとされ、ウイルスごとに発症部位や症状、潜伏期間、治療方法などが大きく異なります。

ヘルペスウィルスは、人間の感染細胞核内で増殖する際にウィルスの遺伝子情報を内包するカプシドを覆うエンベロープを人間の細胞膜で構成するので、人間の細胞との親和性が非常に高く、免疫力や医薬品の効果が高く生息に不向きな環境の時には神経節の奥深くに潜伏感染してしまい、自然治療では体内のウィルスを完全に死滅させる事は、現在の医薬品でも不可能とされています。

HSV1型は、口唇ヘルペスやカポジ水痘様発疹症などの感染症を引き起こし、特に熱の花とも呼ばれる口唇ヘルペスを発症させ1週間~2週間程度で症状自体は自然治癒しますが、眼神経と上顎神経、下顎神経からなる神経節の奥深くに感染し、急激に増殖し再発を繰り返します。
三叉神経は、角膜の知覚も司る眼神経を含んでいる事から神経節に潜伏感染しているHSV1型が角膜の表面状に感染し、角膜ヘルペスを引き起こす事もあります。

HSV2型は、基本的に性器ヘルペスの原因ウィルスとされていますが、オーラルセックスの普及によりHSV1型で発症するとされる口唇ヘルペスを発症させるケースも多くなっています。
性器ヘルペスは、初感染時には自覚症状のある感染患者もいますが、特に女性は再発時を含め自覚症状がほとんど無いので放置され悪化する事が多く、卵管炎や骨盤内腹膜炎などを併発する事もあり、自然治療では完治させる事は難しいとされています。

水痘・帯状疱疹ウィルスは、子供の罹患が多い水疱瘡や50代~70代に再発率の高い帯状疱疹の発症原因とされ、三叉神経節や脊髄神経の知覚神経節に潜伏感染し神経を移動し皮膚に発疹や水疱などの症状を発現させます。
帯状疱疹は、自然治療でも3週間~1カ月程度で症状が完治しますが、水疱が化膿した膿疱が破れ傷跡が残るだけで無く、半年~数年症状が続く帯状疱疹後神経痛や難聴、顔面神経麻痺、味覚障害などの後遺症が残る事もあります。

ヘルペスに感染したら放置せずに薬で治療

ヘルペスは、1度感染すると一生涯体内にウィルスを保有し再発を繰り返すので感染時や再発時には早期発見し、適切な早期治療を行う事で発症の初期段階に症状を悪化させる事無く完治させる事が出来、女性が気になる膿疱や潰瘍の傷跡も残らずに済みます。
特に性器ヘルペスは、毎月の様に再発を繰り返す感染患者もいますが、再発を繰り返す度に症状が軽くなるので感染に気付き難くなり放置してしまい、症状の悪化や傷跡を残す事が多くあります。

女性は、ヘルペスを放置するとウィルスが子宮や子宮頸管に感染する事も多く、特に妊娠30週目以降の感染及び再発は経産道感染のリスクが高く帝王切開による出産を余儀無くされる事があります。
その為、特に妊婦はヘルペスに感染したら放置する事無く、速やかに治療する必要があります。

ヘルペスの治療には、アシクロビル系に抗ウィルス化学療法剤アシクロビルやアシクロビルのプロドラッグバラシクロビルを1日2回~5回程度の服用で1週間~2週間程度で治療が可能とされています。
性器ヘルペスに対しては、バラシクロビル500mgを1日1回の服用を2カ月間~最大1年間継続する事で体内のウィルスを3分の1まで減少させる再発抑制治療が行われ、特に1年間に6回以上再発する感染患者は保険が適用されています。