ドラッグストアで購入できるヘルペス薬について

ドラッグストア

ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによって引き起こされる感染症で、1型と2型があります。
1型は主に上半身に発症し、2型は下半身に発症します。
このうち2型は1型に比べて再発する頻度が高く、多い人は月に1回~2回の割合で再発します。

初めて感染したときは、型に関係なく体のどこにでも感染し発症します。
水痘や帯状疱疹と同様に、一度ウイルスに感染すると近くの神経節に一生潜伏し続けます。
発症原因は様々で、病気による発熱、過労、ストレス、胃腸炎、日焼け、性交渉などによって誘発され、ウイルスが再活性化することで皮膚炎を引き起こします。

ヘルペスの症状は、感染後4日~7日の潜伏期間を経て現れてきます
初めは感染部分が赤くなり、その後水ぶくれができます。
水ぶくれができた付近のリンパ節も腫れるため痛みが伴います。
それと同時に発熱や頭痛、倦怠感など風邪に似た症状が現れてきます。

このような自覚症状が現れると治療を考えるようになりますが、ヘルペスの場合、感染から約2週間~4週間で自然治癒するため、そのまま放置しても徐々に治まってきます。
しかし、症状が酷い場合には抗ウイルス薬を使って治療をすることになります。

ヘルペス治療に使用される抗ウイルス薬は、ドラッグストアなどでも販売されているので誰でも購入することができます。
ドラッグストアで販売されているヘルペス市販薬は、第一類医薬品に分類される薬になります。

医薬品は、医療用医薬品(病院または処方箋)、要指導医薬品・一般用医薬品(市販薬)の3種類に分けることができます。
また、一般用医薬品は、薬のリスクレベルによって第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品の3つに分類されます。

医療用医薬品は、病院で医師の診断を受けることによって購入することができる薬で、市販薬ではありません。
その他の医薬品は市販薬となりますが、この中で要指導医薬品と第一類医薬品については、使用上の安全性について薬剤師から説明を受けないと購入することができません。
これは薬事法によって薬剤師に義務付けられています。
そのため、薬剤師が不在の際には購入することはできません。
ヘルペス市販薬は第一類医薬品に入るため、購入時は必ず薬剤師からの情報提供を受ける必要があります。

ヘルペス市販薬以外に第一類医薬品に分類されている薬としては、発毛効果が認められた有効成分を配合した発毛剤、頭痛や生理痛など様々な痛みを軽減する解熱鎮痛薬、胃痛や胸やけに効果的に効く胃腸薬、シミを改善する肝斑改善薬、患部に確実に効く膣カンジダ再発治療薬などがあります。

ヘルペスの治療薬である抗ウイルス薬には、第一類医薬品と医療用医薬品があり、またその形状も外用薬と内服薬の2種類があります。
外用薬は軟膏タイプで主に第一類医薬品となり、内服薬は錠剤タイプで主に医療用医薬品となります。

1型ヘルペスの中で多いのが口唇ヘルペスで、治療薬は軟膏やクリームなどの外用薬となります。
また、2型ヘルペスの中で多いのが性器ヘルペスで、この治療薬は錠剤タイプの内服薬となります。
つまり、ドラッグストアで購入できる市販薬は、第一類医薬品の外用薬のみということになります。

市販薬のヘルペス薬は軟膏やクリームなどの外用薬だけ

軟膏・クリーム

ドラッグストアで購入できるヘルペス市販薬は、軟膏タイプやクリームタイプの外用薬となり、内服薬は購入できません。
それは、再発した場所によって治療方法が異なるからです。

口唇ヘルペスができたからとドラッグストアで市販薬を購入する際には、注意することがあります。
それは、ドラッグストアなどで販売されている市販薬は、再発治療用の薬であるということです。
従って、初めてヘルペスに感染し発症した場合には、患部に塗っても効き目が出ない可能性が高いのです。

初めて単純ヘルペスウイルスに感染し発症した場合、再発時よりも症状が酷くなるケースが多いです。
特に、水ぶくれができると痛みと共に発熱や頭痛、倦怠感などがでることが多いです。
これは、ヘルペスウイルスが神経節を通ることで、リンパ節も刺激し腫れて炎症を起こすからです。
そのため、外用薬を患部に塗っただけでは症状が改善されないのです。

ヘルペス市販薬は、薬剤師の安全性に関する説明を受けることで購入可能となっていますが、それは再発した場合のみに限ります。
そのため、初感染ではたとえドラッグストアに行って薬剤師の説明を受けたとしても、市販薬では症状を改善させることができないため購入することはできないのです。
これは、外用薬を使って治療する口唇ヘルペスであっても同じです。

性器ヘルペスの場合は、病院できちんと医師の診断を受ける必要があり、治療薬は内服用の抗ウイルス薬を使用します。

性器ヘルペスの初期症状は、カンジダ症や梅毒などの症状に似ており、強い痒みが出たり発熱や頭痛、筋肉痛などを引き起こすこともあります。
この感染症は、性交渉によって引き起こされることから1型の口唇ヘルペスよりも再発率が高いです。

市販薬として販売されている口唇ヘルペス用の治療薬は、配合されている有効成分が性器ヘルペス用の有効成分と類似しています。
「感染場所は違っても同じヘルペスだから外用薬でも大丈夫だろう」と思ってしまいます。
しかし、ドラッグストアなどで購入できる薬は口唇用の外用薬であり、薬剤師に相談しなくては購入できません。
そのため、中には個人輸入代行業者に依頼してインターネット通販から入手する人もいます。

性器にあらわれた感染症は、全てが性器ヘルペスであるとは限りません。
もし発症したのが症状の似た他の性感染症であった場合、自己判断で治療薬を決めてしまうと症状を更に悪化させ、様々な副作用を引き起こす可能性があります。
特に感染した場所が性器であるため、本来の生殖機能を低下させてしまい、性感染症によってはHIVへの感染率を高めてしまう可能性もあるのです。

性器ヘルペスは、初期症状が他の性感染症と似ているため、自己判断はとても難しいです。
そのため、性器に違和感があった場合には、病院で医師の判断を仰ぎ性器ヘルペスであったならば、適切な治療薬を使用することが大切です。

以前に性器ヘルペスを発症すると、再発する確率は口唇ヘルペスよりも高いと言われています。
もし再発をした場合、何度も病院を訪れるのが恥ずかしいと感じることもあるでしょう。
しかし、市販されている治療薬は口唇用の外用薬のみで、性器用の内服薬はありません。このことは覚えておきましょう。

口唇ヘルペスにだけ市販薬は売っている

口を抑える女性

ヘルペスの治療薬は、薬剤師の説明を受けることでドラッグストアでも購入することが可能です。
しかし、購入できるのは口唇用の市販薬のみです。なぜなら、性器用の治療薬は医療用医薬品のため病院でしか処方されず、販売されているのは口唇用市販薬のみだからです。

口唇ヘルペスとは、唇の周りに水ぶくれができる皮膚感染症で、その溜まった液の中には、ウイルスがたくさん潜伏しています。
そのため、気になって水疱を潰してしまうと他の場所へ広がる可能性があります。

似たような症状に口内炎がありますが、口内炎とは発症する原因が大きく異なっています。
口唇ヘルペスの場合は、ウイルスに感染することで発症しますが、口内炎は主にビタミンが不足したり胃腸が荒れたり、また口内の皮膚を噛んでしまうことでもできます。
自覚症状も、口唇ヘルペスは水ぶくれができてピリピリとした痛みがしますが、口内炎は食事の際にしみて痛みを感じます。

口唇ヘルペスは、一度感染してしまうとたとえ症状が治まったとしてもウイルスは一生涯体内の中に潜伏し続けます。
そして病気や疲労、ストレスなどで体力が落ち免疫力が低下した時に、潜んでいたウイルスが活発になり症状が再び現れてきます。

体調が悪くなるたびに発症することが多く、再発を繰り返すのが特徴ですが、酷い症状になることはほとんどありません。
そのため、口唇用再発治療薬だけが市販されているのです。

市販薬は、医療用医薬品のような高い効力を持つ有効成分が配合されていませんが、薬によっては副作用などが起こる可能性があります。
特に、ヘルペス市販薬は第一類医薬品に指定されているため、口唇用の外用薬であっても使用する際には注意が必要となります。

第一類医薬品は、薬によって引き起こされる副作用が、日常生活を送るうえで支障をきたすリスクの高いものが該当します。
口唇ヘルペスは、酷い症状にはなりにくいですが再発をしやすい病気であるため、安易な判断はとても危険です。

また、性器ヘルペスも2型の中では再発が多い病気です。
この性感染症は、デリケートな場所であるほか初めて感染した時には酷い症状になりがちです。
水ぶくれが感染部分にでき、やがて水ぶくれが破けることでただれが起き、辛い痛みを伴います。
症状が酷い場合には、太もものリンパ節が腫れることもあります。
このような酷い症状は、口唇用の外用薬では改善させることはできないため、医師が処方する内服薬と外用薬による治療が必要となるのです。

性器用内服薬には、塩酸バラシクロビルと呼ばれる有効成分が使用されています。
この塩酸バラシクロビルはバルトレックスという医薬品に含まれており、体内に吸収されると抗ウイルス剤のアシクロビルという物質に変化し、ウイルスが感染した細胞内に取り込まれて増殖するのを防ぎます。

アシクロビルは、ヘルペスウイルスが増殖するためにDNAを複製するのを妨害する働きを持っているため、感染した細胞内に取り込むことで効果的にウイルスの増殖を抑制できるのです。
アシロクロビルは性器用、口唇用のどちらの治療薬にも有効成分として配合されていますが、口唇用はそれほど酷い症状にならないため、外用薬として市販されています。

口唇ヘルペスの市販薬の効果的な使い方

口元に軟膏を塗る女性

市販されている口唇ヘルペス治療薬を使用する際、しっかりと効果を得るためにはどのように使うのが良いのでしょうか。

まず、ドラッグストアなどで購入できる治療薬は再発治療薬であるため、過去に病院で口唇ヘルペスと診断され、再び同じ症状が現れた場合にのみ使用できます
そのため、初めて口唇ヘルペスになった場合は、市販薬ではなく病院で医師の診断を受ける必要があります。
初感染で市販薬を使用した場合、体質によっては酷い症状に悪化してしまう危険性があります。

口唇ヘルペスの市販薬は、複数の製薬会社で製造されているため1種類ではなく複数あります。
どの種類も再発治療が目的の外用薬となっています。
有効成分は、抗ウイルス成分のアシクロビルで、その他にビダラビンという成分も使用されています。

治療薬のほとんどは、アシクロビルを50mg使用して作られています。
アシクロビルを配合した治療薬は、1日3回~5回患部に塗布します。

最近では、アシクロビルと同等の効果を得られ、含有量がアシクロビルより少なくて済むビダラビンを配合した治療薬が注目されています。
ビダラビンを有効成分とした治療薬は、1日1回~4回患部に塗布します。アシクロビルよりも少ない量で効果を発揮するので人体への負担も軽減できます。

口唇ヘルペス市販薬の効果的な使い方としては、再発の前兆が現れた時に速やかに使用することがポイントとなります。

神経節に潜伏していたヘルペスウイルスが、活発に動き出すことで口唇ヘルペスが再発しますが、その際には唇の周りが赤くなり、痒み、ピリピリチクチクとした痛みを感じるようになります。
このような自覚症状が現れた際には、直ちに市販薬を使用しましょう。
こうすることで酷い症状に悪化することが少なく、病院に通う前に改善することが多いです。

なぜ、早い段階で使用するのが良いかと言うと、再発初期段階はヘルペスウイルスが増殖を始める準備段階であり、この時期に効果の高い再発治療薬を使うことで、酷い症状になる前に回復させることができるのです。

使用回数は、治療薬によって多少の差がありますが、1日3回~5回程度患部に塗布します。
外用薬であるため決まったタイミングはありませんが、できれば毎日決まった時間帯に塗布するのが良いでしょう。
例えば、毎食後や就寝前など、毎日の習慣に合わせて塗布すると忘れないで塗ることができます。

目安となる使用期間は10日間程度で、患部にかさぶたができて乾燥し固くなればウイルスの増殖も妨害できたことになるので、治療薬の使用を止めても大丈夫です。
治療薬の使用中は清潔を保つため、塗布するごとに手をきれいに洗うようにしましょう。
こうすることで、他の場所への感染も防ぐことができ、早期改善につながります。

口唇ヘルペスは、免疫力が低下した際に再発しやすい感染症です。
そのため、体調を崩さないことがとても大切です。治療中は1日3食をきちんと摂り、バランスの取れた食事を心がけてください。
また、ストレスや睡眠不足が続くことも、自律神経を乱れさせるため避けるようにしましょう。
こうすることで、病院に通うことなく市販薬のみで治療することができます。